テレビ朝日系ドラマ『相棒 season24』（毎週水曜21:00）が2025年10月から2クールで放送される。2000年の『土曜ワイド劇場』での初放送から25周年を迎える本シリーズは、水谷豊演じる杉下右京と寺脇康文演じる亀山薫の“黄金コンビ”が通算11シーズン目を迎える。放送回数は446話を数え、25年の集大成として新たな物語が展開される。
初回スペシャルの見どころ
初回スペシャルは、シリーズの生みの親である脚本家・輿水泰弘が手がけ、右京が人間国宝の講談師に弟子入りするという驚きの展開で幕を開ける。殺人事件を軸に、右京と薫が特命係として挑む。水谷は「歴代の初回スペシャルの中でも最高レベルの意表」と脚本に驚き、「右京は古典芸能が好きなので、講談の世界に喜んでいるだろう」と語る。寺脇も「設定、シーン、会話すべてが面白く、初期の薫のセリフを織り交ぜつつ成長も感じさせる。輿水さんの域に震えた」と絶賛した。
水谷豊のコメント
水谷は、猛暑の撮影現場について「僕は暑さに強く、涼しい顔をうらやましがられている」と笑顔で語る。25年の変化については、「無理なく自然に変わってきた。時代を意識した物語作りと、今を生きる姿勢が続いてきた」と分析。「右京の正義は揺るぎない軸。視聴者と共にどんな事件が待っているか楽しみ」と新シーズンへの期待を述べた。人生100年時代については、「具体的な挑戦はないが、何が起きるか楽しみに元気でいたい」と前向きな姿勢を示した。
寺脇康文のコメント
寺脇は、撮影の苦労を「フライトジャケットで汗びっしょり」と振り返りつつ、初回スペシャルの脚本に感動。「ミステリーの面白さを追求しつつ、リアルな物語作りに真摯に向き合う」と意気込みを語る。25年の変化については、「右京と薫として瞬間を生きてきた。自然な変化が作品の魅力」と水谷と同様の見解を示した。また、水谷のインタビューから「まだ何かが始まる」との気づきを得たと明かし、人生への新たな視点を語った。
シリーズの進化と軸
『相棒』は、時代を反映したストーリーで現実社会とリンクし、時には先取りする展開を生み出してきた。水谷は「普通であることが難しい。右京の正義を信じ続けることが作品の軸」と強調。寺脇も「振り幅の大きい物語が面白い。奇をてらうのではなく、誠実なドラマ作りを続ける」と語り、スタッフ・キャスト一丸となった姿勢が長寿の秘訣である。過去には、反町隆史、及川光博、成宮寛貴、仲間由紀恵ら多彩な相棒が登場したが、右京と薫のコンビはファンに根強い人気を誇る。
放送情報と期待
『相棒 season24』は、2025年10月より放送開始。初回スペシャルの講談師を巡る物語を皮切りに、右京と薫が新たな事件に挑む。Xでは「25周年おめでとう」「右京と薫のコンビが最強」との声が上がり、ファンの期待が高まっている。シリーズの揺るぎない軸と進化を続ける物語が、さらなる感動を届けるだろう。
