WOWOWで2026年に放送・配信される連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」に、亀梨和也の出演が決定した。本作は、北方謙三の歴史大河小説「水滸伝」を原作とし、12世紀初頭の北宋末期を舞台に、腐敗した国家に立ち向かう“はみ出し者”たちの叛逆の物語を描く。主演は織田裕二が務め、正義感の強い主人公・宋江を演じる。
亀梨和也の役どころ
亀梨が演じるのは、槍術の天才として知られ、原作でも高い人気を誇る武人・林冲(りんちゅう)。「豹子頭」の異名を持ち、騎馬隊を率いる鋭さとスピードが特徴のキャラクターだ。亀梨は「強さと弱さ、太さと細さといった相反する内面をテーマに演じた。日に日に林冲にトリップしていく感覚があり、新たな自分を発見できた」とコメント。本作では初挑戦となる馬上での本格アクションにも取り組み、7~8カ月の訓練を経て「違和感なく演じられるまで成長できた」と自信を見せる。
撮影の舞台裏
撮影は約1年にわたり、四季を通じて行われた。冬のマイナス10度の雪山での撮影や、夏の暑さの中での平原での馬上アクションなど、過酷な環境下での収録が続いた。亀梨は「冬の凍える寒さ、春の緑の美しさ、夏の暑さの中で山を登るなど、1年を通じて貴重な経験ができた」と振り返る。共演の織田裕二や反町隆史らとの現場では、「誰も壁がなく、同じ志を持った空気感があった」と語り、作品のテーマとリンクする一体感を感じたと明かす。
プロデューサーの期待
プロデューサーの大原康明氏は、林冲役の選定について「高校時代から林冲の魅力に取り憑かれ、誰が演じられるかを考え続けてきた。亀梨さんのストイックな姿勢と演技の力強さ、繊細さを見て、林冲は彼しかいないと確信した」と語る。初の衣装合わせでの亀梨の姿にスタッフ一同が息を吞み、「林冲そのもの」と感じたと述べ、視聴者に向け「亀梨の熱演に心を奪われるはず」と期待を寄せる。
音楽と世界観
劇伴は、脚本家・藤沢文翁と長年タッグを組む作曲家・村中俊之が担当。独創的かつ美しいサウンドが、壮大な世界観と骨太な物語を彩る。特報映像では、ドラマの迫力ある映像と共にその一端が垣間見える。
作品の魅力は
亀梨は本作の魅力について、「どの時代にも通ずる人間の深さと浅さ、生きるメッセージを描いている。善悪を超えた複雑な人間模様や、正義と志の交錯が魅力」と語る。視聴者には「生きる上で何を思い、誰を想うか。そんな温かさを感じてほしい」とメッセージを寄せた。
亀梨の新たな挑戦
亀梨は2025年3月末にSTARTO ENTERTAINMENTを退所し、個人事務所を設立。本作は退所後初の映像作品となる。時代劇での武人役は初挑戦であり、馬上アクションを含めた新たな演技の領域に挑む姿が注目される。
本作は、原作ファンはもちろん、歴史ドラマやアクションを愛好する視聴者にとっても見逃せない作品となるだろう。放送・配信は2026年を予定している。