Photo by 鈴木健太[KENTA Inc.]

乃木坂46「真夏の全国ツアー2025」明治神宮野球場でフィナーレ 26万人動員、賀喜遥香が涙で感謝

アイドルグループ・乃木坂46が9月7日、東京・明治神宮野球場で「真夏の全国ツアー2025」のファイナル公演を開催した。7月4日の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナを皮切りに、静岡、大阪、宮城、福岡、香川、東京の7都市を巡った同ツアーは、16公演で総動員数26万人を記録。明治神宮野球場での4日間4公演では15.2万人を動員し、グループの聖地での10回目の公演を盛大に締めくくった。

賀喜遥香が座長としてツアーを牽引

ツアーの座長を務めたのは、7月30日に発売された39thシングル「Same numbers」のセンターである四期生の賀喜遥香(24)。今年加入した6期生11人(1人は休養中)にとっては初の全国ツアー参加となり、明治神宮野球場のステージに初めて立った。賀喜は「Sing Out!」の前に「このツアーを通してメンバーのいいところが伝わっていたらいいと思います。ここにいる皆さんが主役です!」と涙ながらに語り、観客と一体となって歌唱。公演後には「全国7都市16公演、全員がキラキラ輝いて、メンバーもファンの皆さんも主役になれるツアーになった」と振り返り、感謝の言葉を述べた。

10回目の神宮公演、新曲とドローンショーで歴史を刻む

明治神宮野球場での公演は2014年から始まり、今回で10回目の節目を迎えた。乃木坂46は2001年以降、単独ライブを同会場で開催した唯一のアーティストである。記念として新曲「真夏日よ」を「明治神宮野球場公演10thメモリアルソング」として披露。全国公演では選抜メンバーのみだったが、神宮では全メンバーで歌唱し、観客の大きなコールが響いた。

4日間で約120曲を披露した神宮公演では、「全員がヒロイン」をテーマに日替わりブロックでメンバーの個性を発揮。特に「真夏日よ」と「乃木坂の詩」では、1100機のドローンによる大規模なショーが夜空を彩った。生成AIを活用したプログラムでドローンの発光を制御し、メンバー名の高速切り替えや観客のコールと連動した演出を実現。新しいコール&レスポンスの形が観客を魅了した。

夏曲ラッシュと多彩なパフォーマンス

最終公演は賀喜の「神宮! 全員声出す準備できてるのかー!?」の掛け声で「君に叱られた」からスタート。「ジコチューで行こう!」「裸足でSummer」など夏曲を中心に5曲を連続披露し、会場を盛り上げた。6期生は「なぜ 僕たちは走るのか?」をサブステージで披露し、初参加ながら堂々としたパフォーマンスを見せた。また、遠藤さくらや川崎桜らが「ってかさ」でヒップホップナンバーを披露し、個性豊かなユニットパフォーマンスで観客を沸かせた。

メンバーとファンの絆、未来への決意

アンコールでは「チートデイ」「他人のそら似」をトロッコで歌い、ファンと近い距離で交流。「ジャンピングジョーカーフラッシュ」で盛り上げた後、キャプテンの梅澤美波は「今の私たちの強みは、みんなが乃木坂46に向ける愛情の強さ」と語り、ファンへの感謝を強調。2026年の神宮球場開場100周年を見据え、「来年もみんなでここでお祝いしたい」と意気込みを述べた。ダブルアンコールでは「君に叱られた」を再演し、メンバー全員が「今年の夏も、本当にありがとうございました!」と叫び、ツアーを締めくくった。