EXO カイ、初の米国ソロツアー『KAION』完走 5都市で熱狂的なステージを披露

EXOのメンバーでありソロアーティストのカイ(キム・ジョイン、31)が、初の米国ソロツアー『2025 KAI SOLO CONCERT TOUR 』を成功裏に終えた。ツアーは8月28日のロサンゼルス(シュライン・オーディトリアム)を皮切りに、グランドプレーリー(テキサス、8月31日)、アトランタ(9月2日)、ローズモント(9月4日)、ニューヨーク(9月6日)の5都市を巡り、各地で熱狂的な反響を呼んだ。

ヒット曲とEXOメドレーで観客を魅了

カイはソロヒット曲「Rover」「Mmmh」「Adult Swim」を披露し、観客の合唱と爆発的なエネルギーを引き出した。特に「Rover」はSpotifyで2億回以上再生され、YouTubeでのMV再生回数も1億5000万回を超える人気曲である。さらに、EXOの代表曲「Growl」「Tempo」「The Eve」「Love Shot」を含むメドレーでは、ファンが熱唱し会場は一体感に包まれた。ダラス・オブザーバーは「カイは次回はより大きなスタジアムで公演できるレベルに達している。彼のビジュアルアート、振付、ストーリーテリングへの献身はファンとの強い絆を示している」と評した。

『KAION』ツアーのコンセプトと意義

ツアー名『KAION』は「KAI」と「ON」を組み合わせ、ギリシャ語で「永遠」を意味する「AION」に由来する。カイはロサンゼルス公演で「このツアーは永遠の始まりを象徴する」と語り、時差による疲労をファンからのエネルギーで乗り越えたことを明かした。「ステージを去りたくなかった」と感情を込めて感謝を述べ、ファンとの強い結びつきを示した。本ツアーは、2025年4月21日にリリースされた4thミニアルバム『Wait On Me』のプロモーションの一環として、5月17・18日のソウル公演を皮切りにアジア、米国、メキシコを巡るワールドツアーである。

EXOの今後の活動への期待

EXOは2012年のデビュー以来、独自の宇宙観をテーマにしたストーリーテリングでK-POP界に革新をもたらした。カイのツアー終了後、EXO公式Xアカウントが「When We Become True One, A New World Awakens」とのメッセージを投稿し、グループの完全体カムバックを匂わせた。メンバーのセフンが近日中の代替服務終了を控え、2026年に向けたグループ活動の再開が期待されている。カイは公演で「全メンバーが軍服務を終えた後、EXOとして再び米国でツアーを行いたい」と語り、ファンの期待をさらに高めた。

ツアーの成功とファンの反応

カイは2020年に1stミニアルバム『KAI』でソロデビューし、「Mmmh」で世界的な人気を獲得。2023年の『Rover』、2025年の『Wait On Me』ではR&Bとアフロビーツを融合させた実験的なスタイルで評価された。米国ツアーでは、グッチやイヴ・サンローラン・ボーテのアンバサダーとしてのファッション性も注目を集め、ステージ上の洗練されたビジュアルが話題となった。SNSでは「#KAION」「#KAI_SOLO_CONCERT_TOUR」などのハッシュタグがトレンド入りし、ファンからは「カイのダンスと歌声に圧倒された」「次はスタジアム規模で!」との声が寄せられた。

ツアー日程と今後の予定

米国ツアーは以下の日程で開催された:

  • 8月28日:ロサンゼルス(シュライン・オーディトリアム)
  • 8月31日:グランドプレーリー(テキサス・トラストCUシアター)
  • 9月2日:アトランタ(フォックス・シアター)
  • 9月4日:ローズモント(ローズモント・シアター)
  • 9月6日:ニューヨーク(ザ・シアター・アット・MSG)

ツアーは5月のソウル公演を皮切りとし、クアラルンプール(5月24日)、マカオ、ジャカルタ、シンガポール、台北、マニラ、バンコク、横浜(8月6・7日)、香港、メキシコシティ(9月9日)でも公演を行った。日本公演はパシフィコ横浜で2日間開催され、EXO-L-JAPAN会員向けの最速先行チケットが4月10日から販売された。9月27・28日のソウルでのアンコール公演は、Beyond LIVEとWeverseでライブ配信された。

チケット販売とファンクラブ特典

米国ツアーのチケットはWeverseのEXO-L MEMBERSHIP(GL)会員向け先行販売(6月11日~12日)を経て、6月13日から一般販売された。チケットはTicketmaster、StubHub、Vivid Seatsなどで購入可能で、VIPパッケージも提供されたが、VIP特典には入場チケットが含まれないため別途購入が必要だった。ファンからは「シュラインは小さすぎる」「チケット争奪戦が大変だった」との声が上がり、特にロサンゼルスとニューヨーク公演は即完売した。


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