岡山市長選告示、4人による選挙戦スタート 10月5日投開票

岡山市長選は9月21日に告示され、現職と新人の計4人による争いが確定した。投開票は10月5日に行われる。立候補者は、いずれも無所属で、現職の大森雅夫氏(71)、元東京都武蔵野市議の向谷千鳥氏(67)、元岡山県警察官の神崎政人氏(37)、元市議会議長の浦上雅彦氏(60)の4人である。14日間の選挙戦が始まり、3期12年にわたる大森市政への評価が主な争点となる。

候補者の主張

各候補は告示後、第一声を上げ、自身のビジョンを訴えた。大森氏は「スポーツなどを通じ、岡山のわくわく感を高める」と強調。向谷氏は「現在の市政は市民の暮らしに目が向いていない」と批判し、市民目線の市政を主張した。神崎氏は「持続可能で希望のある岡山市を実現する」と訴え、浦上氏は「しがらみのない立場で公正公平な予算執行を行う」と力を込めた。

主な争点

選挙戦では、人口減少社会における地域づくりのビジョンや、合併地区を含む周辺部の振興、新アリーナ構想の是非、防災・減災対策などが議論の中心となる。特に、3期12年にわたる大森市政の評価が最大の焦点である。

候補者の支持基盤

大森氏は自民党岡山県連、立憲民主党、国民民主党、公明党岡山県本部から推薦を受ける。向谷氏は共産党の推薦を得ている。神崎氏と浦上氏は特定の政党推薦を公表していない。

投票は10月5日午前7時から午後8時まで(北区建部町地区と東区犬島は午後6時まで)、市内134カ所で行われ、即日開票される。20日現在の有権者数は57万4763人(男性27万2737人、女性30万2026人)である。