9月30日、水上恒司主演の実写映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』の本予告映像がYouTubeで公開された。予告では、主人公・桜遥(水上恒司)と防風鈴メンバーの絆が深まる様子や、対立する獅子頭連の脅威が描かれる。終盤の拳を振りかぶるアクションシーンに「この街に手出すんじゃねぇよ!」という桜のセリフが重ねられ、守るべきもののために戦う決意が強調される。ナレーションはアニメ版で桜の声を担当した内田雄馬が務め、原作ファンへの橋渡しを図っている。公開直後、Xでは「アクションの迫力に震えた」「水上の桜遥が完璧」との声が相次ぎ、トレンド入りした。
主題歌「Stay Strong」の詳細
本作の主題歌は、BE:FIRSTの新曲「Stay Strong」に決定した。作詞に杉下京太郎役のJUNONが参加し、劇中音楽を担当するYaffleとBE:FIRSTのプロデューサーSKY-HIによる共同プロデュースで制作。重厚なストリングスとギター、ドラムを基調としたエクスペリメンタルなサウンドが、ヤンキー文化の再解釈をテーマに据え、映画のエンドロールに寄り添う一曲となっている。JUNONは「自分が思う『WIND BREAKER』のイメージや主人公桜の心情を散りばめた」とコメント。SKY-HIは「勝ち負けだけが正義じゃない、守れというラインに全てが込められている」と語り、Yaffleは「ヤンキー=ロックの再解釈で、BE:FIRSTの時代を切り開く堂々たる曲」と述べた。楽曲は映画公開に先駆け、配信予定だ。
沖縄で再現された東風商店街のセット
物語の舞台となる東風商店街は、沖縄県金武町の実在商店街を借りて大規模に再現された。精鋭美術チームが一軒一軒の店舗を息づく空間に仕上げ、紅一点の橘ことは(八木莉可子)が切り盛りする喫茶ポスト、パン屋さぼてん、お好み焼き屋まっするぱわー、八百屋、精肉店などが並ぶ。外装は営業中の店舗に特別許可を得て塗装を施し、商店街のアーチは道路に穴を開けて建設する徹底ぶりだ。9月29日、コンセプトアートから実際のセット姿を映した特別映像が公開され、乾いた土の質感が防風鈴の荒々しい世界観を象徴する。キャスト陣も「圧倒的なリアリティに興奮した」と語り、セットが「物語のもう一人の登場人物」として機能することを強調した。撮影は2月から4月にかけてオール沖縄ロケで敢行され、地元自治体や住民の協力が得られた。
キャストとストーリーの概要
にいさとるの同名漫画を原作とする本作は、2021年の連載開始から世界累計発行部数1000万部を突破し、2024年にTVアニメ化、2025年4月期に第2期が放送された人気作。ケンカが取り柄の孤独な高校生・桜遥が、風鈴高校の頂点を目指して街にやって来るが、生徒たちは「防風鈴=WIND BREAKER」と呼ばれ、街を守る集団に変貌していた。戸惑いながら仲間と絆を深め、守るべきものを賭けた戦いに挑む成長物語だ。監督は『ブルーピリオド』の萩原健太郎、脚本は『ハケンアニメ!』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞の政池洋佑が手がける。
キャストは水上恒司が桜遥を演じ、防風鈴メンバーに楡井秋彦役の木戸大聖、蘇枋隼飛役の綱啓永、柊登馬役の中沢元紀、総代・梅宮一役の上杉柊平。JUNON(BE:FIRST)は杉下京太郎を本格演技初挑戦で熱演する。その他、八木莉可子、曽田陵介、萩原護、髙橋里恩、山下幸輝、濱尾ノリタカが出演。アクションと人間ドラマの融合が期待される。
公開情報
『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』は2025年12月5日より全国公開。予告と特別映像の公開により、原作・アニメファンの間で話題を呼んでおり、BE:FIRSTの主題歌がさらなるクロスオーバー効果を生むと見られる。公式サイトでは追加のメイキング映像も配信中で、公開に向けたプロモーションが加速している。
映画公式サイト:
https://wwws.warnerbros.co.jp/wb-movie
公式X:
https://twitter.com/winbre_movie