Snow Manの佐久間大介が映画単独初主演を飾る「スペシャルズ」の特報映像とティザービジュアルが、このほどYouTubeで公開された。2026年春の公開を控え、殺し屋たちがダンス大会に挑む異色のダンスアクションが、早くも注目を集めている。
凸凹殺し屋チームの本気ダンス 超高額任務の意外な条件
本作は、監督・原案・脚本を「ミッドナイトスワン」「マッチング」で知られる内田英治が手がける完全オリジナル作品だ。年齢も性格も異なる孤高のプロ殺し屋たちが、1億円の超高額報酬を目当てに任務を引き受ける。しかし、ターゲットの「クセ者」を排除する唯一の方法は、ダンス大会での優勝しかないという予想外の展開となる。経験ゼロ、協調性ゼロ、やる気ゼロの即席チームが、本気でダンスに挑む過程を描いたダンスアクション・エンタテインメントである。
物語の中心は、伝説の元殺し屋・ダイヤを演じる佐久間大介だ。任務のために集められたチームメイトは、風間組のナンバーツー・熊城役の椎名桔平、クールな殺し屋・桐生役の中本悠太(NCT)、人情深い熱血漢・シン役の青柳翔、そして落ちぶれた元武闘派ヤクザ・村雨役の小沢仁志という、豪華で異色のキャストが揃う。それぞれのキャラクターが抱える過去や個性が、チームの化学反応を生み出す。
特報映像で炸裂するアクションとユーモア 白スーツのダンス本番に期待
解禁された特報映像は、約1分半のダイナミックな内容だ。冒頭では、派手なカーチェイスや華麗なガンアクション、壮絶な銃撃戦が次々と展開し、深刻な任務の雰囲気を醸し出す。佐久間演じるダイヤが銃を構えて戦うシーンは、息をのむ迫力を見せる。
しかし、熊城(椎名)からの依頼が「ダンスチームの結成」であると明かされると、物語は一転してコミカルな方向へ。指導役は意外にも可憐な少女で、殺し屋たちはダンスレッスンに四苦八苦する。クールにスーツ姿でノリノリになる5人の姿や、「裏切ったら殺す」と物騒なセリフが飛び交う中でのチームワークの芽生えが、ユーモアを交えて描かれる。
クライマックスはダンス大会本番。白スーツのシルエットが浮かび上がり、ダイヤの「さあ、仕事だ」という合図で5人が歩み出す。ミラーボールが輝く会場で、一流のダンスを披露するかに見えた直後、タイトルロゴの後に現れるのは、まったく踊れていない彼らのコミカルな姿だ。アクションの緊張感とダンスの意外性が融合した映像は、観る者の胸を高鳴らせる。
一方、ティザービジュアルは、きらびやかなダンス会場の幕間からピンスポットを浴び、客席を睨む5人の面々を捉える。「殺し屋がダンス!?」というキャッチコピーが添えられ、緊張か自信か、あるいはターゲットを見定める視線か――その表情の謎めいたニュアンスが、物語の深みを予感させる。
2026年春公開へ 内田監督の新境地に期待
配給をエイベックス・フィルムレーベルズが務める本作は、殺し屋たちのアクションとダンスの融合により、ジャンルの枠を超えたエンタテインメントを目指す。内田英治監督のこれまでの社会派ドラマから一転したポップでスリリングな世界観が、佐久間大介の初主演に新たな魅力を加えるだろう。