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【日本株】国内は材料難で引き続き米国市場の動向次第。許容しづらい長期金利の上昇には注意。

先週は、大きな材料がない中、日本においては長期金利が約13年ぶりの高水準となる1.1%まで上昇するなど、株式相場には優しくない展開となり日経平均は上値の重い状況が続きました。

ただ、金利上昇などを背景にメガバンクをはじめとした銀行セクターなどが堅調で、TOPIXの方が強めの動きとなっている。

米国は、金利上昇にも関わらずナスダック総合指数が史上最高値を更新するなど堅調で、1株を10株に分割する計画を発表し、更にダウ工業株30種平均の銘柄採用への観測が浮上しているエヌビディア(NVDA)がナスダックのけん引役となっている。

今週は国内においては材料難だが、先週に引き続き長期金利の動向には注視したい。

米国においてはISM製造業景況指数、雇用統計などの注目イベントがあり、米国市場の影響を受けやすい相場となりそうだ。

その他、6/6(木)にはECB定例理事会で4.50%→4.25%の利下げが見込まれており、今後の利下げペースをめぐる見通しに注目が集まる。

来週は、米国では6月11日、12日にFOMC(米連邦公開市場委員会)があり、日本では、6月13、14日に日銀金融政策決定会合が行われる。

このような重要イベントを目前に株式市場では手控えムードが高まる可能性も高い。

また、5月に2024年3月期決算も全て出揃い、今期予想の日経平均のPERも16.5倍程度で推移しており、大きく上値を追うような展開も想定しづらい。

さて、日経平均株価のチャート分析にはります。

【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示

※RSIのパラメータ値は14

先週は、上値の重い展開が続く中、何とか25日移動平均線を上回って終えることができたが、方向感なく引き続き2本の移動平均線の上下を行き来する展開が想定される。

RSIの50%前後でウロウロしている展開からも方向感のないことが良くわかる。

200日移動平均線は引き続き、右肩上がりで安心して長期的なトレンドにあることは間違いありません。

2本の移動平均線は意識されるものの、米国の株式市場などで悪材料が出た場合など、下落することも想定しておきたい。

大幅に下落した場合の下値目途は、4月19日に付けた36700円台となります。

<上昇要因>

・非常に堅調な米国株相場

・ローソク足が200日移動平均線の上にあり、長期的な上昇トレンドは変わらず

<下落要因>

・米経済指標による米市場の動向

・想定外の為替変動

・日本の過度な長期金利の上昇