韓国のガールズグループNewJeansが6月26日と27日に東京ドームで開催したファンミーティングが、日本のメディアで異例の大きな扱いを受けた。サンケイスポーツや日刊スポーツ、デイリースポーツなどが1面を飾り、所属事務所ADORは「日本の新聞ではめったにないこと」と自賛した。
新聞各紙は「女神たちは新たな伝説を作る」、「カラフルな衣装と華麗なダンスで会場を沸かせた」などと、熱気に満ちた公演の様子を伝えた。音楽メディア「ナタリー」は「NewJeansの5人は韓国語、英語、日本語を織り交ぜながらファンを迎えた」と報じ、オリコンニュースは「ハニが歌った松田聖子の『青い珊瑚礁』の舞台は大きな反響を呼んだ」と紹介した。
特に注目を集めたのはハニの『青い珊瑚礁』で、YouTubeに投稿された映像は4日後に再生回数が290万回を突破。視聴者からは「ハニがたった3分で40年前の日本を連れて来た」とのコメントが寄せられ、2万人以上が共感した。
『青い珊瑚礁』は1980年に松田聖子が発表した名曲で、ハニはショートボブのかつらに青のストライプ模様のTシャツ姿でこの歌を披露し、日本語で歌いこなした。オリコンニュースは「今をときめくアイドルが80年代の王道アイドルソングをさわやかに歌い、観客はメロメロになった」と伝えた。
韓国でもハニの舞台は大きな反響を呼び、『青い珊瑚礁』は韓日両国のX(旧Twitter)リアルタイム人気トレンドに入り、韓国音源サイトでも松田聖子の『青い珊瑚礁』の順位が急上昇した。
所属事務所ADORによると、2日間のNewJeansの東京ドームファンミーティングには9万1000人の観客が集まり、NewJeansはデビュー1年11カ月で東京ドーム公演を果たした海外アーティスト史上最短記録を更新した。