俳優・真田広之が主演を務めたドラマ「SHOGUN 将軍」が、米エミー賞で史上最多の18部門を受賞し、その功績を称えられた。真田は15日、ロサンゼルスで行われた記者会見で、「本当に信じられない思いだ」と喜びを語った。
日本語の多用と重圧を乗り越えた挑戦
「SHOGUN 将軍」は、日米共同制作の作品であり、真田は日本語のせりふを多用するという賭けに挑んだ。「日本語のせりふを多く使うことはリスクがあったが、それが重要なメッセージだ」と語った真田は、言語や文化の壁を越えた作品づくりに強い意志を持って臨んだ。加えて、1980年版「SHOGUN」で同じ役を演じた故・三船敏郎への敬意を表しつつ、「大きな重圧だった」と振り返った。
俳優として、プロデューサーとして
真田広之は、日本国内外で活躍する俳優として、長年にわたり数多くの作品でその実力を示してきた。「SHOGUN 将軍」は、彼のキャリアにおける新たな到達点となり、世界的な評価を受けるに至った。彼はプロデューサーとしても作品に深く関わり、日本発の壮大なプロジェクトを成功させたことに対して、特別な思いを抱いている。
真田「ことの重大さに改めて気付かされた」
エミー賞での栄誉は、真田にとって俳優人生の中でも特筆すべき出来事であり、日本映画界にとっても大きな一歩と評されている。授賞式の際、壇上から見渡した会場の総立ちの観客を見て、「ことの重大さに改めて気付かされた」と語る真田は、その瞬間の感動を深く胸に刻んだ。