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髙石あかり、NHK朝ドラ『ばけばけ』のヒロインに決定

俳優の髙石あかり(21)が、2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインに抜擢された。大阪市内のNHKで行われた会見で、脚本を担当するふじきみつ彦氏と制作統括の橋爪國臣氏とともに出演し、自らの夢が実現したことへの喜びを語った。

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明治時代が舞台の異色の作品『ばけばけ』

連続テレビ小説113作目となる『ばけばけ』は、明治時代を舞台に、異国文化との出会いと日常生活の中で成長していくヒロインの物語だ。主人公の松野トキは、怪談話を愛する少し変わり者の少女で、上級士族の家系に生まれながら、父の事業失敗で貧しい暮らしを強いられている。異文化との接触が少ない時代に、外国人の英語教師のもとで住み込みの女中として働き始めるトキは、言葉や文化の壁に悩みながらも、共通の怪談話への興味を通じて次第に心を通わせていく。

物語は、怪談で知られる明治時代の文豪ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツをモデルにしており、急速な西洋化の中で取り残されてきた人々の日常に光をあてるフィクションとして描かれる。

2892人の中から選ばれたヒロイン

今回のヒロイン役は、2892人が参加したオーディションを勝ち抜いての決定だった。髙石は白の着物に身を包んで会見に登場し、その意図について「『ばけばけ』の時代が明治ということで着物を着させていただいた」と説明した。着物には忘れな草とハナミズキがあしらわれており、「私のことを忘れないでという花言葉」としての忘れな草に、自身を覚えてもらいたいという思いを重ね、ハナミズキには「感謝と返礼」という花言葉を込め、支えてくれた人々への感謝を伝えた。

髙石は会見で「私はまだ何者でもない人間」と語り、これからの成長と役を通して“ばけ”ていく姿を届けたいと意欲を見せた。

制作陣からの期待

脚本のふじきみつ彦氏はオーディションの選考理由について、「本当に明治時代にこんな会話をしていたのではと錯覚するほどのリアリティがあった」と絶賛し、「髙石さんのままで演じてほしい。トキ役を通してどんどん成長していく姿が見たい」とエールを送った。また、制作統括の橋爪國臣氏も「思い描いていたセツさんのイメージにぴったり」と抜擢の理由を語り、大きな期待を寄せている。

幼少期からの夢が実現

朝ドラヒロインを目指したきっかけは、小学4年生の時に担任から「あなたが朝ドラヒロインになっているのを見たい」と言われたことだったという。髙石は「信じられないです。まさかこうしてご縁があるとは」と驚きを隠せず、会見では感極まって涙ぐむ場面も見られた。

髙石は、会見に集まった報道陣に自筆のポストカードも用意し、「観ている方に寄り添い、クスッと笑えるような朝をお届けしたい」と意気込みを語った。

髙石あかりのプロフィール

宮崎県出身の高石は、2014年にオーディションで芸能界入りし、2016年にはダンス&ボーカルグループ「a-X’s」のメンバーとしてデビュー、2021年には映画『ベイビーわるきゅーれ』で主演を務め、評価を受けた実力派女優である。

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