俳優・内野聖陽が主演を務める映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』が11月22日より公開される。真面目な税務署職員と詐欺師たちが手を組み、悪徳企業から脱税金を徴収するという痛快なストーリーだ。監督・脚本は『カメラを止めるな!』で注目を浴びた上田慎一郎が手掛けた。
内野が演じるのは、税務署職員・熊沢二郎。詐欺師に大金をだまし取られたことで、やむなく彼らと手を組むことになる。真面目一辺倒の役柄が徐々に感情を爆発させ、怒りを力に変える様子が描かれるという。
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内野聖陽の役への思いは
内野は、今回の撮影が俳優としての枠を超える経験だったと語る。脚本段階から監督と密に関わり、何度も書き直しに付き合ったという。
「もう、年がら年中脚本のやり取りをしていました。最終的には14稿まで至ったと聞いています。それでも上田監督の熱意に心を動かされ、“地獄の底まで付き合おう”という覚悟で臨みました」
熊沢というキャラクターに特別な興味を持った理由についても語る。
「自分でも“辞書にあるかな”と思うほど抑圧されているキャラクターでした。詐欺師との出会いによって自分の衝動や欲望に目覚め、最終的には怒りを原動力にしていく。この変化を演じるのは面白かったですね」
上田慎一郎監督の新たな試み
本作は、韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師 38師機動隊』を原作とし、2時間の映画に再構成された。上田監督は、これを「新しい名刺」と位置付けている。
「怒りを忘れた人たちが、怒りを取り戻す話にしたかった。その怒りを象徴する“アングリースクワッド”というタイトルにも込めています」
脚本は13回以上の書き直しを経て完成。主演の内野との議論が、物語の人物造形やテーマの深まりにつながったと監督は振り返る。
豪華キャスト陣が集結
主演の内野をはじめ、岡田将生、川栄李奈、真矢ミキ、小澤征悦ら実力派が顔を揃えた。撮影現場では、キャラクターへの理解を深めるための意見交換が積極的に行われた。
公開情報
映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は11月22日(金)から全国公開される。上映時間は2時間。バリアフリー対応も実施されている。