Aぇ! groupの正門良規が主演を務める舞台『十二夜』が、10月17日から11月7日まで東京グローブ座、11月15日から21日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。シェイクスピアの名作喜劇を現代に蘇らせる本作は、双子の兄と生き別れた女性ヴァイオラの男装から始まる恋の物語。10月16日、東京グローブ座で開催された初日前会見には、正門と共に共演者の大鶴佐助、阿知波悟美、峯村リエ、演出の森新太郎氏が登壇。正門は「こうやってたくさんの方に見ていただける機会があるのは本当に幸せなこと。当面Aぇ! groupは4人で活動していきますが、引き続き応援していただけるとうれしいです」と前向きに語り、温かい拍手で迎えられた。
グループの新たな決意
Aぇ! groupは、メンバー草間リチャード敬太の活動休止を受け、当面4人での活動を発表。10月4日に報じられた草間の公然わいせつ容疑による逮捕を受け、STARTO ENTERTAINMENTが同日、活動休止を公表した。正門の会見は騒動後初の公の場となり、X(旧Twitter)では「#Aぇgroup」「#正門良規」がトレンド入り。グループは新たな体制で前進し、ファンの期待に応える決意を示している。
シェイクスピア初挑戦の喜び
正門は、シェイクスピア作品への憧れを叶えた本作で、男装の女性ヴァイオラを熱演。「ずっと舞台が大好きで、いつかシェイクスピアに挑戦したかった。森さんの演出で、この会場でやりたいという3つの夢が叶った贅沢な舞台です」と目を輝かせた。森監督は、正門の起用理由を「シェイクスピア時代に少年俳優が演じた役に、男性が女性を、さらにその女性が男性を演じる重層性が面白い。正門のチャームが最適」と称賛。稽古では「共演者のギアの入り方がすごくて、負けられないと奮起した」と笑顔で振り返り、チームの活気を伝えた。
共演者との絆と舞台裏
会見では、オリヴィア役の大鶴佐助が「まーくん(正門)とたくさんの愛を育みました」と冗談交じりにコメント。印象的なキスシーンについて「稽古で嫌がらず受け入れてくれたのが印象的」と語ると、正門は「嫌がる隙もなかった!」と豪快に笑い、会場を和やかにした。別の取材では、正門がキスシーンを「ワクワクした」と振り返り、共演者も「自然体で受け入れてくれた」と称賛。森監督の自由な演出が「良い意味でカオス」と正門が表現するように、恋愛や友情を描く本作は、軽快でハートフルな雰囲気が魅力だ。
公演の魅力とファンへのメッセージ
『十二夜』は、正門、大鶴、高橋由美子、松本紀保、長井短、北村優衣、阿知波悟美、峯村リエ、笠原竜司ら豪華キャストで上演。森新太郎氏の演出により、シェイクスピアの喜劇が現代的なユーモアで彩られる。正門は「何も考えずに笑いに来てほしい。気軽にふらっと来て、楽しんでいただけたら」と呼びかけ、観客をハッピーな世界へ誘った。