テレビ朝日系の新ドラマ『魔物』(毎週金曜23時15分~、一部地域を除く)が、4月18日より放送開始となる。主演は麻生久美子、共演に塩野瑛久を迎え、不倫やDV、性といった過激なテーマを軸に、人間の愛と欲望を描く問題作である。
弁護士と容疑者による“許されない恋”
本作は、都会の高層マンションで暮らす弁護士・華陣あやめ(麻生久美子)と、殺人事件の容疑者・源凍也(塩野瑛久)との関係を中心に展開される。
あやめは将来を嘱望される有能な弁護士だが、男性優位の競争社会の中で神経をすり減らし、孤独に生きてきた。そんな彼女が弁護を引き受けることになるのが、殺人事件の容疑をかけられた凍也である。フェンシングのコーチとして働く凍也は、家庭に恵まれない生い立ちを持ち、現在は富豪の親友宅の離れで妻と共に暮らしている。やがて、あやめは凍也に強く惹かれ、2人は“許されない恋”へと足を踏み入れる。
第1話は法廷シーンから幕開け
第1話は、傍聴席が隙間なく埋め尽くされた法廷から始まる。被告人席に座るあやめが「……あれは…何のためにおかした罪だったんだろう……?」とつぶやく場面から物語は展開され、1年前の出来事が語られていく。
きっかけは、あやめがDV被害セミナーにパネラーとして参加したことだった。そこで出会った女性・源夏音(北香那)は、カリスマ実業家・最上陽子(神野三鈴)のサロンに勤務し、夫からの暴力をほのめかす。
その後、夏音からの「助けて」という電話を受けたあやめは、救出に向かうが、現れたのは夏音の夫・源凍也だった。凍也は誠実な態度で謝罪し、あやめをかばって抱きとめる。その瞬間から、2人の運命が大きく動き出す。
殺人事件の容疑者となる男と弁護士の関係
数日後、あやめの恩師であり陽子の夫でもある大学教授・名田奥太郎(佐野史郎)が殺害される事件が発生。容疑者として逮捕されたのは、凍也だった。愛した男は本当に“殺人犯”なのか――。事件の真相と2人の関係の行方が、視聴者の関心を集めることとなる。
国際的な制作陣が参加
『魔物』は、テレビ朝日と韓国の大手スタジオSLLが共同で制作。不倫やDVなどのタブーに切り込みながら、美しい映像で人間の欲望と葛藤を描く。
監督には、『主君の太陽』や『オク氏夫人伝-偽りの身分 真実の人生-』などを手がけたチン・ヒョクと、『大豆田とわ子と三人の元夫』の瀧悠輔が参加。脚本は『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』などの関えり香が務める。
キャストには北香那、神野三鈴、佐野史郎のほか、大倉孝二、落合モトキ、宮本茉由、宮崎吐夢、うらじぬの、若林時英らが名を連ねる。
配信と海外展開
本作はTVer、ABEMA、テレ朝動画、TELASA、Prime Videoなどで見逃し配信が行われるほか、韓国のJTBC2、Drama Cube(5月初旬~)などで海外配信も予定されている。