HOME

「不良がヒーロー気取りかよ」 — 実写映画「WIND BREAKER」防風鈴キャスト発表、桜遥役に水上恒司 特報映像も公開

にいさとるの人気漫画「WIND BREAKER」を原作とする実写映画「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」が、2025年12月に公開される。物語は、偏差値最底辺ながらケンカ最強の風鈴高校を舞台に、ケンカに明け暮れる高校生・桜遥が、街を守る集団「防風鈴」の一員として仲間とともに戦う姿を描く。監督は「ブルーピリオド」の萩原健太郎、脚本は日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞の「ハケンアニメ!」の政池洋佑が担当する。

キャスト情報

主人公・桜遥役には水上恒司が抜擢された。その他の防風鈴メンバーとして、情報収集に長けた楡井秋彦役に木戸大聖、頭脳明晰で拳法の使い手・蘇枋隼飛役に綱啓永、荒くれ者の杉下京太郎役にBE:FIRSTのJUNON、武闘派の柊登馬役に中沢元紀、風鈴高校の総代・梅宮一役に上杉柊平が名を連ねる。キャラクターポスターも公開され、各キャラクターの個性とカラーを反映したクールかつポップなビジュアルが特徴的である。

特報映像とアクションシーン

公開された特報映像は、桜遥の「不良がヒーロー気取りかよ。俺は風鈴でてっぺんをとる」という挑戦的なセリフで始まり、防風鈴メンバーの登場や怒涛のアクションが展開される。桜と謎の男の回し蹴り対決や、杉下が相手を机ごと叩き落とすシーンが目を引く。本作の象徴である「風」は、風速25m/s超の爆風を発生させる特殊機械を用いて撮影され、過酷な環境下で迫力ある映像が完成した。

撮影の舞台裏

撮影は2025年2月から4月にかけて沖縄県でオールロケを敢行。物語の中心となる東風商店街は、実在の商店街を借り受け、店舗の看板や内装、防風鈴の口上が描かれたアーチなどをゼロから制作。県や自治体、地元住民の協力を得て、原作の世界観を忠実に再現した大規模なオープンセットが構築された。

原作者・キャストのコメント

原作者のにいさとは、脚本段階から参加し、キャストとスタッフの熱量に圧倒されたと述べる。「映画ならではの見せ方が楽しみ」と期待を寄せる。桜遥役の水上は「令和の不良映画」と本作を表現し、撮影の日々を「猛進する忘れられない時間」と振り返る。楡井役の木戸は「新しいヤンキー像に感動した」と語り、蘇枋役の綱は「自分にしかできない役作り」を意識したと明かす。杉下役のJUNONは初の映像作品への挑戦を振り返り、柊役の中沢は「心理描写や映像美」を強調。梅宮役の上杉は「誰かを守りたいと感じる作品」を目指したと語る。

原作の人気

「WIND BREAKER」は、漫画アプリ「マガジンポケット」にて2021年から連載中の不良漫画で、コミックス累計発行部数は800万部を突破。「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」を受賞し、テレビアニメ第1期が2024年4月~6月、第2期が2025年4月~6月に放送されるなど、ゲーム化や舞台化もされている人気作品である。

公開情報

映画「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」は、2025年12月にワーナー・ブラザース映画配給で公開予定。特報映像は公式YouTube視聴可能である。原作の魅力を踏襲しつつ、映画ならではのアクションと人間ドラマに期待だ。