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「日本代表を決める選挙だと思った方がいいよ」 — ラッパー・AK-69、若者へ参院選の投票を呼びかけ

ラッパーのAK-69が、2025年7月20日の参議院選挙に向けた投票を呼びかける動画をX(旧Twitter)で公開し、大きな話題を集めている。動画では、若者に向けて政治への関心と投票の重要性を語り、自身の体験や思いを率直にシェア。近年、社会問題に積極的に発信するAK-69の姿勢が際立つ内容となっている。

「投票に行かなきゃいけない」

AK-69は、動画の冒頭で「7月20日の参院選の投票日が迫っています。絶対に投票に行かなきゃいけない」と力強く語り始める。政治に対する無関心を「済まない」と断言し、ファンや若者に向けて、選挙は「ただの義務」ではなく、「自分たちの未来を変えるチャンス」だというメッセージを伝える。

「どこに入れたらいいかわからない」けど

しかし、AK-69は「どこに入れたらいいかわからない」という若者の戸惑いにも理解を示す。

「俺だっていろんなこと考えて、どこに投票しようかってこといろいろ考えるわけなんだけど、正直その人たちが裏で何やっているかとかまではわからないの」と正直に語り、情報不足や不透明感を認めつつも、「本真の正解はこれですって、みんなに何か伝えたいけど、伝えられない部分もある」と率直に述べた。

政治が生活に与える影響 「みんなで考えよう」

AK-69は、「30年間経済成長していない国」としての日本の現状を指摘し、「日本は政治によってダメになった国だって普通に学校で習うんだよ」と教育現場での認識を共有した。

消費税、奨学金、賃金上昇の停滞、物価高騰など、日常生活に密接に関わる問題が政治によって引き起こされていると主張する。「それ全部政治が関わっているから」と強調し、「日本に何か野球と政治の話はするなみたいな、何かそういう有名なセリフがあるけれども、マジで馬鹿げている」と批判した。

さらに、「自分が好きなチームが、自分が好きな政党、自分の考える政党についての政策、そういうことを話し合わないからこんな状況になっている」と指摘。意見交換を通じて政治が変わっていくことを訴え、「政治を変えるためには投票しかないから、20日だけでも期日前も行けるから、絶対に行かないと」と繰り返した。

「日本代表戦みたいに盛り上がろう」 選挙の重要性を例える

AK-69は、最後に「Jリーグとか野球とか興味ないという人もたくさんいるんだけれども、日本代表戦になったらみんなめちゃくちゃ盛り上がるじゃん。今回の選挙、日本代表を決める選挙だと思った方がいいよ」と例えを用いて選挙の重要性を説明する。「これは日本国内のこともそう。世界と渡り歩いていくためにもそう。これ投票しなかったら変わんないから。変えたいんだったら絶対に投票しなきゃ」と締めくくった。

AK-69の最近の活動 社会問題への発信が続く

AK-69は、音楽活動だけでなく、社会問題への発信も積極的に行っている。2025年に入ってからは、シングル「Light It Up(feat. AK-69 & SKRYU)」をリリースするなど、音楽シーンでも精力的に活動。併せて、XやYouTubeを通じて、政治や教育、経済問題についての発信を続け、ファンのみならず幅広い層から注目を集めてきた。

また、2023年には「Bill Fake$(feat. Jin Dogg)」を発表し、音楽を通じて社会の矛盾を指摘する姿勢も見せる。AK-69の影響力は、音楽だけでなく、社会問題への真摯な向き合い方を通じて広がっており、今回の選挙呼びかけもその延長線上にあると言えるだろう。

若者の投票率向上を目指して

2021年の衆議院選挙では、20代の投票率が約33%にとどまり、60~69歳の72%と大きな差があった。AK-69の呼びかけは、こうした状況を背景に、若者の投票率向上を目指す動きの一環と見られる。

AK-69の呼びかけは、若者の投票率向上を目指す動きの一環であり、大きな反響を呼んでいる。この選挙が、日本代表を決める戦いだと考えれば、きっと多くの若者が行動を起こすはずだ。


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