フィリピンの新進P-POPガールズグループFINIXが、独立レーベルGKD Recordsのもと、2025年7月にプレデビューEP「Thirsty」をリリースし、正式に音楽シーンに参入した。メンバーの7人、アキ、リッカ、ジア、R-Lo、トリス、コール、ミンヘア—は、8月6日にケソン市で開催されたメディア向け発表会で初お披露目された。FINIXは、P-POPの新星として注目を集め、音楽を通じてレジリエンス、自己価値、個人の変革を訴えることを目指す。
プレデビューEP「Thirsty」の魅力
「Thirsty」は、シンセポップ、ヒップホップ、バラードなど多様なジャンルを融合した4曲で構成される。収録曲は「Thirsty」「Click Click Boom」「Sumugal sa Akin」「Rise Again」で、8月6日のイベントではこれらの楽曲が披露され、力強いパフォーマンスが話題となった。特に「Sumugal sa Akin」のライブパフォーマンス動画はYouTubeで公開され、公開後わずか24時間でSpotifyで2万回再生を記録するなど、急速に注目を集めている。フルEPは2025年7月4日にリリースされ、既に100万回以上の再生数を記録している。
サバイバル番組「Finding FINIX」での結成
FINIXは、2024年12月6日にCLTV36で放送開始されたリアリティサバイバル番組「Finding FINIX」を通じて結成された。22人の候補者から選ばれた7人は、フィリピン国内外から集まり、2年間にわたるK-Popスタイルの厳格なトレーニングを受けた。ボーカル、ダンス、ステージパフォーマンス、言語学習、メンタル強化など多岐にわたる訓練を経て、フィリピンの感性を基盤に独自の魅力を磨いた。アキは「私たちはまだ成長中だが、夢と目標は明確。自分たちの音楽で多くの女性に『私もできる』と思ってもらいたい」と語る。
GKD Recordsのビジョン
GKD RecordsのCEOジョシュア・ステファニー(通称GidKidDad)は、オンラインで参加したローンチイベントで「GKD Recordsは既存の枠組みで競争するのではなく、ルールを再構築するために設立した。アーティストがただ生き残るのではなく、リードすることを目指す」と強調。FINIXは、フィリピンのポップカルチャーを世界に発信する使命を担う。GKD Recordsは、ファンエンゲージメントプラットフォーム「Hey Roomie」やWarner Music Philippines、KUMUとの提携を発表し、ファンとの交流を強化している。
今後の展望とファンへのメッセージ
FINIXは、2025年中に27曲のシングルをリリースする意欲的な計画を発表。リーダーのアキは「これはデビューではなく、未来への一歩。私たちが何を背負い、どこに向かうのかを知ってほしい」と述べ、グループの野心を強調した。ファンからは「E.M.B.E.R.s」(Enlightened Mould Breakers Embracing Revolution)と名付けられたコミュニティが形成され、既にTikTokで1万5000人以上のフォロワーを獲得するなど、SNSでの支持も拡大している。P-POPシーンに新たな風を吹き込むFINIXの活躍に期待が高まる。