10月9日より放送開始のフジテレビ系木曜劇場『小さい頃は、神様がいて』(毎週木曜22:00~22:54、初回15分拡大)の主題歌として、松任谷由実が新曲「天までとどけ」を書き下ろした。本曲は11月18日発売の40thオリジナルアルバム『Wormhole / Yumi Arai』に収録され、作詞作曲をユーミン、編曲を松任谷正隆が担当。最新AI技術を活用し、荒井由実時代、1990年代、2000年代のユーミンの歌声を合成した“第3のユーミン”と現在のユーミンが共演する、ノスタルジックかつ革新的なサウンドが特徴だ。ユーミンは「荒井由実がそのまま平行移動して混ざり合ったような曲。自分で言うのもなんですが…神曲」と自信を述べ、ドラマのテーマとリンクした作品に仕上がったと語る。
本予告映像はYouTubeで公開され、「天までとどけ」の一部とともに、北村有起哉、仲間由紀恵、小野花梨、石井杏奈、小瀧望、近藤華、阿川佐和子、草刈正雄ら豪華キャストの表情が映し出される。Xでは「ユーミンの新曲が泣ける」「ドラマの世界観にぴったり」との声が広がり、公開初日にトレンド入りした。
ドラマ『小さい頃は、神様がいて』の概要
岡田惠和による完全オリジナル脚本のホームコメディで、北村有起哉が2人の子を持つ小倉渉、仲間由紀恵が妻・あんを演じる。舞台は東京郊外の3階建てマンション「たそがれステイツ」。19年前、子どもが20歳になったら離婚する約束を交わした夫婦が、異なる想いを抱えながら日常の中で心を揺らす姿をユーモラスかつ温かく描く。タイトルはユーミンの名曲「やさしさに包まれたなら」の一節に着想を得ており、岡田は「生きることの大変さと楽しさを、つらそうではない言葉で表現したかった」と語る。劇中では「やさしさに包まれたなら」をはじめ、ユーミンの過去曲が随所で流れ、物語を彩る。
キャストのコメントと期待
北村は主題歌について、「心にすっと染み込む。すきっ腹で日本酒を飲んだような感覚」とユーモラスに表現。ユーミンとの対面では「素の声の響きに圧倒され、気さくな人柄に感動した」と振り返る。ドラマのタイトルにちなみ、「大人になると神様を信じられなくなるが、祈る心や願う気持ちを大切にしたい」と述べ、視聴者に「人と人とのつながりの意味を感じてほしい」と呼びかけた。
仲間は「ドラマの世界観を理解し、物語を包み込む楽曲。『このドラマは素晴らしい作品になる』と確信した」と語り、歌詞の「今この瞬間」の大切さが心を揺さぶるとコメント。「愛おしい人たちが織りなす温かい物語を、ユーミンの優しく力強い主題歌と共に楽しんでほしい」と視聴者にメッセージを送った。
アルバム『Wormhole / Yumi Arai』の展開
「天までとどけ」は、ユーミンの活動53年目となるアルバム『Wormhole / Yumi Arai』の収録曲。DARK MOON、CINNAMON、星の物語など全12曲が収録され、imaseとのコラボ曲「文通 -album version-」も話題だ。10月17日には東京、大阪、名古屋で爆音試聴会&トークライブが開催され、ユーミン、松任谷正隆、ミックスエンジニアGOH HOTODAが制作秘話を語る。参加申し込みは10月5日23:59までユニバーサルミュージック特設ページで受付中。
ドラマとユーミンの融合への期待
フジテレビドラマの主題歌をユーミンが手がけるのは、2016年『Chef~三ツ星の給食~』以来9年ぶり。過去の名曲と新曲が織りなす本作は、岡田脚本の温かさと相まって視聴者の心をつかむと期待される。SNSでは「ユーミンと岡田惠和の化学反応が楽しみ」「北村と仲間の夫婦役が泣けそう」との声が上がり、初回放送への注目が高まっている。