ENHYPENの最年少メンバー、Ni-Ki(本名:西村力。岡山県出身)が、10月14日のWeverseライブ配信で、過密スケジュールによる休養の難しさを明かした。この告白はファンに衝撃を与え、SNS上で大きな反響を呼んでいる。Ni-Kiはデビュー以来、十分な休息を取れていない状況を繰り返し訴えており、心理的な疲労が深刻化している様子がうかがえる。
ライブでは、Ni-Kiが「準備することが多く、正直休む時間がない。休みの日を取っても、本当の休息とは感じられない。翌日からまた仕事が待っているから、リラックスできない」と語った。さらに、「家族旅行に行ったり、実家に帰ったりしたいのに、6年以上帰れていない」と、故郷や家族への想いを吐露。食欲不振も明かし、「今日は何も食べていない。なぜか食欲がない」と述べ、身体的な影響も示唆した。
ENHYPENの多忙なスケジュール背景
ENHYPENは2020年にデビューし、グローバルな人気を博している。2025年に入り、6月に6thミニアルバム『Desire: Unleash』をリリースし、Coachellaフェスティバル出演や米国プロモーションを成功させた。しかし、これに伴うコンサート準備やワールドツアーの影響で、メンバーたちは過酷な日々を送っている。Ni-Kiは特に、休日が「本物の休み」にならない点を強調し、心理的な負担が大きいことを強調した。
このような状況は、K-POP業界の構造的な問題を浮き彫りにする。Ni-Kiはデビュー時15歳と若く、以来5年以上にわたり多忙を極めている。過去のライブでも同様の訴えがあり、最近の配信では家族との時間を切望する声が強まっている。
ファンの反応と事務所批判
告白直後、X(旧Twitter)では「Ni-Kiの言葉が心を痛める」「彼は人間だ、機械じゃない」との投稿が相次いだ。ファンからは「BELIFT LABとHYBEはアーティストのケアを怠っている」「BTSの過労事例から学ばなかったのか」との批判が噴出。HYBE傘下の他のレーベルと比較し、ENHYPENのスケジュール管理に疑問を呈する声も多い。
一方、ファンコミュニティではNi-Kiへの励ましが広がり、「長い休暇を与えてほしい」「家族との時間を優先して」とのハッシュタグキャンペーンも見られる。韓国国内のメディアもこの話題を報じ、業界全体のアイドル福祉を問う議論を喚起している。
アイドル業界の課題と今後
Ni-Kiの告白は、若手アイドルが成功の裏で強い犠牲を強いられる現実を象徴すると言える。K-POPの華やかなイメージとは裏腹に、過労やメンタルヘルスの問題は深刻だ。ファンはBELIFT LABに対し、約束された長期休暇の実現を求めている。ENHYPENの今後の活動が、メンバーたちの健康を最優先としたものになることを期待したい。