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国民民主・玉木代表「選択的夫婦別姓の早期実現が重要」 連合会長と会談

連合の要請受け、制度導入に前向きな姿勢を示す

国民民主党の玉木雄一郎代表は4月24日、国会内で連合(日本労働組合総連合会)の芳野友子会長と会談し、選択的夫婦別姓制度の導入について「多くの求める方々の思いに応えられるように、早期に実現していくことが重要だ」と述べた。党の方針については「遠くないうちに集約できる」としている。

この会談は、選択的夫婦別姓制度について国会での本格的な議論を期待する連合側の要請により実現した。芳野氏は会談後、「国民民主が後ろ向きかのような報道もあったが、『党として早期実現に向けて考えている』という言葉をいただけて安堵した」と語った。

公約にも明記 「現実的な対応が必要」とも

玉木氏は会談の冒頭、「制度導入を掲げて2024年の衆院選を戦った」と述べた上で、「結婚前の姓を結婚後も法的効力をもって使い続けたいというニーズに応える必要がある」と指摘した。一方で、「親族的身分関係や来歴を明らかにするという戸籍制度の機能や、家族としてのアイデンティティーを保持することも重要だ」とも述べ、制度導入に際してのバランスを強調した。

立憲民主党は今国会において選択的夫婦別姓制度導入のための民法改正案を提出する方針を示しているが、玉木氏は「与野党で幅広い合意を得る必要がある」と述べ、現実的な立法プロセスの重要性を強調した。

国民民主党は党内意見集約へ

国民民主党は前日の23日に開かれた党会合において、夫婦が希望すれば婚姻時に別姓を選べるとする制度案を軸に、党内意見の集約を進める方針を確認している。

芳野氏はこれまでに、公明党の斉藤鉄夫代表や立憲民主党の野田佳彦元首相とも個別に面会し、制度の早期導入を要請してきた。また、3月には自民党大会にも出席し、制度創設を求めている。

芳野氏は「同じ姓を名乗っていても家族が壊れる時は壊れる。姓が違っても家族の在り方は変わらない」と述べ、制度に対する一部の懸念に対して反論した。