女優の波瑠(34)と川栄李奈(30)が、10月スタートのTBS系金曜ドラマ「フェイクマミー」(毎週金曜22:00)でダブル主演を務めることが7月30日に発表された。波瑠は2015年度後期のNHK朝ドラ「あさが来た」、川栄は2021年度後期の「カムカムエヴリバディ」で主演を務めた実績を持つ。2人の共演は2020年の日本テレビ系「#リモラブ~普通の恋は邪道~」以来5年ぶりで、TBSドラマでは波瑠が「G線上のあなたと私」以来6年ぶり、川栄が「コウノドリ」以来8年ぶりかつ初主演となる。
「フェイクマミー」のストーリー
本作は、母親業のアウトソーシングから始まる「嘘とトラブルだらけのファミリークライム・エンターテインメント」。波瑠が演じるのは、東大卒で大手企業に勤めていたが転職に苦戦中の元エリート社員・花村薫。川栄が演じるのは、元ヤンキーで高校中退ながらベンチャー企業「RAINBOWLAB」の社長として活躍するシングルマザー・日高茉海恵。薫は、茉海恵の娘・いろはが志望する名門私立柳和学園小学校の受験をサポートする家庭教師のオファーを受ける。規律と伝統を重んじる同校の親子面接が課題となる中、茉海恵は薫の学力と知性を評価し、「受験の日に私の代わりにママとして面接を受けてほしい」と驚きの提案を持ちかける。薫は断るが、ニセの母契約を巡るドタバタ劇が展開される。
脚本と演出の注目ポイント
脚本は、「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE 2023」で大賞を受賞した園村三が手がける。園村は「他人として出会った大人と子どもが、ニセママと娘という関係を通してどのような絆を築くのか。喜びも悲しみも、怒りも葛藤も、希望もある物語」とコメントし、視聴者に心を重ねてほしいと願う。演出は、「海のはじまり」のジョンウンヒをはじめ、嶋田広野、宮崎萌加が担当。プロデューサーの韓哲は「波瑠と川栄が脚本のイメージを超える花村薫と日高茉海恵そのものだった」と語り、中西真央は「完璧でなくても後ろめたく思わなくていい優しい生き方を提案するドラマ」と期待を寄せる。
波瑠と川栄のコメント
波瑠は、薫について「勉強も仕事もできるが不器用なキャラクター。自分に厳しい分、周囲にも多くを求めてしまう点が自分に似ている」と分析。「感動や面白さ、スリル、家族愛が描かれた斬新な物語。茉海恵といろはとフェイクだけど本当の家族のようになれるよう頑張りたい」と意気込みを語った。川栄は、自身も6歳の子を持つ母親として「今の時代にぴったりで、家族愛が大切に描かれている。働くママにも観てほしい」とコメント。実生活の経験を役に活かし、キャストやスタッフと絆を深めながら作品を作りたいと述べた。
10月より放送スタート
「フェイクマミー」は、正反対の人生を歩む2人の女性が子どもの未来のために共闘する姿を描く。笑いとドキドキが交錯するオリジナルストーリーが、金曜の夜に新たな家族の形を提示する。放送は10月からスタート予定だ。