フィリピンのP-POPグループSB19のファン「A’TIN」が、Billboardの「Fan Army Face-Off 2025」で3年連続の優勝を果たした。Billboardは2025年8月20日、公式XとInstagramで「A’TINが#BBFanArmy2025の勝者に決定! 3年連続のトップ獲得で、T-araのQueensと並ぶ最多勝利記録を達成」と発表。最終ラウンドでは、セレーナ・ゴメスのファン「Selenators」を60.1%対39.9%で下し、64組のアーティストのファン軍団を抑えての勝利となった。
熾烈な戦いとファンの結束力
「Fan Army Face-Off」は、Billboardが毎年開催するオンライン投票で、最も熱心なファン基盤を競うイベントである。2025年7月14日から5週間にわたり、テイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュ、BTS、ブラックピンク、KATSEYEなど64組のグローバルアーティストのファンが参加。A’TINは、1回戦でテイト・マクレー(82.7%)、2回戦でアリアナ・グランデ(88.6%)、3回戦でポスト・マローン(81.6%)、準々決勝でシャブージー(76.5%)、準決勝でサブリナ・カーペンター(67.8%)を破り、決勝でSelenatorsを制した。サイトの不具合にも関わらず、A’TINの結束力が歴史的勝利を支えた。
SB19とA’TINのコメント
SB19は公式Xで「A’TIN、2年連続で成し遂げた! 2024年の勝利に続き、P-POPは単なるジャンルではなくムーブメントだ」と感謝を表明。メンバーのジョシュは「A’TINのサポートはフィリピンの誇り」と語り、パブロは「P-POPが世界で愛される文化になる」と展望を述べた。ファンからは「4連覇に向けて準備完了!」「SB19とA’TINの絆は最強」との声がXで上がり、祝福ムードが広がった。
P-POPのグローバルな飛躍
SB19(パブロ、ステル、ケン、ジャスティン、ジョシュ)は、2018年のデビュー以来、P-POPの旗手として活躍。2025年は「Simula at Wakas World Tour」でフィリピン(5月31日~6月1日)、台北、米国、ハワイ、シンガポールを巡り、10月にはドバイ、ドーハ、リヤド、ジェッダで公演を予定。シングル「DAM」はBillboard Philippines Hot 100で4位、「Gento」はWorld Digital Song Salesで8位を記録。サラ・ジェロニモとのコラボ「Umaaligid」も同チャート4位を獲得し、OPMアーティストとして最多チャートインを誇る。8月27日には、Billboard Koreaの「K POWER 100」でBINIと共に「Voices of Asia Award」を受賞予定である。
P-POPとフィリピン文化の未来
パブロはBuzzfeedのインタビューで、「P-POPはフィリピンの音楽や文化を世界に広げるプラットフォーム。食べ物やテレビ番組も含めた文化の波を起こしたい」と語った。ジョシュは「P-POPの門戸を広げ、新たな才能を支援する」と強調。A’TINの3連覇は、フィリピンアーティストのグローバルな影響力とファンの情熱を示す。BINIの初ノミネートも、P-POPの拡大を象徴する。Xでは「P-POPが世界を席巻」「A’TINの力でフィリピンを誇りに」との声が上がり、フィリピン音楽の未来への期待が高まる。
(情報提供:Billboard公式発表、GMA News、Rappler、関連ニュース記事、X投稿)