国民民主党の玉木雄一郎代表は2025年5月27日、選択的夫婦別姓制度を導入するための民法改正案を、28日にも国会に提出する考えを明らかにした。
戸籍制度を前提とした改正案の要点
国民民主党は、現在の戸籍制度を存続させたうえで、夫婦が別姓を選択できる仕組みを導入する改正案の要綱をまとめてきた。具体的には、結婚時に夫婦のいずれか一方を戸籍の筆頭者とし、子どもはその姓を名乗るという内容で、これまで条文化の作業を進めてきた。
玉木代表「対立ではなく合意を目指す」
玉木代表は27日の記者会見で「保守派の人にも一定程度、理解してもらえる内容であるとともに、『結婚前に使っていた姓を法的効力を持ったまま使いたい』という思いにも応える内容になっている。対立ではなく、幅広い合意を目指したい」と述べ、各方面の理解を得ながら制度導入を進めたい考えを強調した。
改正案の提出により、選択的夫婦別姓をめぐる国会での議論が一層活発化することが予想される。