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― 米韓首脳会談で対話意欲を表明

ホワイトハウスで初会談

トランプ米大統領と韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は25日、ワシントンのホワイトハウスで会談した。李氏が6月に大統領に就任して以降、初の対面会談となる。両首脳は米韓同盟や日米韓の協力体制を発展させていく方針を確認した。

金正恩氏との対話に意欲

会談冒頭、李氏は「唯一の分断国家となっている朝鮮半島で平和を実現してほしい」と述べ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記との対話を要請した。これに対し、トランプ氏は「今年中に会いたい」と応じ、対話再開への強い意欲を示した。

さらにトランプ氏は、秋に韓国で開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する意向を表明。その上で「会議を抜け出すこともできる」と述べ、金氏との会談を優先させる可能性を示唆した。李氏は「解決できる唯一の人物がトランプ大統領だ」と発言し、仲介役としての役割を期待した。

日韓関係の課題整理を強調

また、トランプ氏は日米韓の連携を進める上で、日韓の歴史問題が足かせとなってきたとの認識を示した。これに対し李氏は、訪米直前の23日に東京で石破茂首相と会談したことに触れ「心配される問題は全て片付けた」と強調。韓国側が日韓関係改善に取り組んでいる姿勢をアピールした。